注文住宅で安全に暮らす

注文住宅は住まいの中にバリアフリー対策を徹底させることができます。バリアフリー対策を、これ見よがしに施工するのではなく、さりげなく施工するのがポイントです。手すりの設置は、手すりを目立たせるのではなく、さりげない存在感に仕上げると良いでしょう。一般的な間取りのままで手すりを設置してしまうと、空間が狭く感じられるようになります。

注文住宅でバリアフリー対策を行なうときは、すべての空間を、ひとまわり大きめに設計しておくと快適です。必要に応じて部屋の数を減らして、廊下や階段を広めに設計すると、手すりの設置が気になりません。部屋の数を減らし多分は、収納スペースを設けたり、食料保管倉庫として機能するパントリーを設計するなど、キッチン回りを広げる工夫も良いでしょう。注文住宅でバリアフリー対策を設計するときは、家族全員が安全に暮らせる環境を目指しましょう。

高齢者世代の両親にとっては、心強い手すりであっても、育ち盛りの子供にとっては体をぶつけてしまう突起になってしまうこともあるからです。安全に暮らすためには家族それぞれに合わせることも重要ですから、手すりが邪魔にならないように気をつけましょう。階段は広くすることで対策できますが、バスルームや洗面所の手すりは裸で過ごす空間ですから、子供が勢い余ってぶつけてしまわないように、ぶつかっても痛くないように手すりそのものは硬くても表面を柔らかく加工しておくなど、機能性と安全性に配慮してもらいましょう。